健武館で何が出来るのか、ずっと考えていました。

未知のことが多くて、安全について確信を持つこともできず、ウィルスに色や匂いが付いていたらいいのに、なんて考えたりしていました。(いや、実際そうだったら、皆ノイローゼですね。)

これはもちろん、日本に限った話ではありません。イギリスでも休校期間があり、学校を再開させるにあたって、ある学校長が保護者宛に書いたメッセージを読みました。

『私は(長い教員生活の中で)2つのことを学びました。一つは、誠実であること。もう一つは、子供のことになったら、常に最悪のシナリオを想定をすること、です。(中略)ここで正直に、そしてはっきり言えば、学校にソーシャルディスタンシングというものはありません。そんなものは存在しないし、これからも存在し得ないでしょう。水疱瘡の子供を教室の端の席に座らせたとしても、教室のもう一方の端の子も水疱瘡になる、学校とはそういうものです。(中略)教職員や生徒たちに戻ってきて欲しいか?もちろんそうです。皆さんは自宅待機の限界ですか?もちろんそうでしょう。しかし私はここに座って、学校でソーシャルディスタンシングを遵守できます、と書くつもりはありません。より安全に、リスクを少しだけ減らすことは出来るかもしれません。しかし学校を再開した途端、私のこれまでの経験上、リスクは常にそこにあります。』

この校長は、保護者には情報提供はする、だから(親として)自分たちで判断して欲しい、と伝えていました。

校長という立場で、ここまで率直に話をする様は、本当に印象的でした。保護者からの反応も「正直に書いて頂いてありがとう」という肯定的なものが多く「子供を守るために、学校に行かせたくない」とはっきり書いている保護者もいました。「より安全に、リスクを少しだけ減らすことは出来るかもしれません」。そう、この校長は正直です。

学校だけではありません。何をするにせよ、お母さん、お父さんたちが「新薬が開発されるまでは、学校以外の場に子供を行かせたくない」という気持ちでいても、「感染リスクを避けるようにしながら、出来るだけ通常の生活を送らせたい」という気持ちでいても、どちらも当然だと思います。

健武館では、感染リスクを避ける努力をしながら、子供たちと運動をする方法を探ることにしました。(6/9〜)

柔道連盟からの指針、他のスポーツでも示されている指針を参考にしていきます。先生方とも相談します。お母さん、お父さん達とも話をしたいです。みんなで色々考えて、工夫して、やっていきましょう。今はまだ心配、という方は無理する必要はありません。ゆっくりやっていきましょう。

追記(10/1)

6/9から活動再開することを決めて、書いたものです。今以上に未知のことが多く、確信は何一つありませんでしたが、そういう状況も含めて、保護者の方々と共有しながら活動を再開しようと思っていました。